シェフのコラム&レシピ
秋に旬を迎える魚 「鯖」
 秋が深まってきました。この時期獲れる脂がのって美味しい旬の真鯖は「秋鯖」と呼ばれます。鯖は春に産卵し、体力を使い果たしてめっきり痩せてしまいます。しかし夏の間にじっくりと体調を整え、消耗した体力を取り戻すためにえさを良く食べ蓄えるので、秋の始まりには、脂がたっぷりとのった一段とうまみを増した鯖になるのです。
 鯖の脂には、不飽和脂肪酸で血液をさらさらにし動脈硬化や心筋梗塞を防ぐEPA(エイコサペンタエンサン)や、中性脂肪を減らし脳細胞に有効に働くDHA(ドコサヘキサエンサン)を多く含まれているので、美味しいだけでなく体にも良い魚といえます。
「秋鯖は嫁に食わすな」ということわざがありますが、これは「美味しい秋鯖を嫁に食わすな」という姑根性を表していますが、これとは正反対に、「秋鯖は美味しいがあたりやすく、大事な嫁が食あたりになってはいけない」という説もあります。どちらにしても秋鯖が格別に美味しいということを表していますよね。
 そんな「秋鯖」を使った代表的な料理の一つに「しめ鯖」があります。スーパーなどでもすでに出来上がったしめ鯖を買うことが出来ますが、ご家庭で一度作ってみてはいかがでしょうか。
中村利明 総料理長
中村利明
■プロフィール
18歳より愛知県内の料理旅館での修業を経て、1986年愛知会館に入社。現・総料理長。日本料理ならではの季節感を大切にした料理にこだわり、心からのおもてなしを実践するべく腕を振るう。
・(社)愛知県技能士会 師範
・平成17年 愛知県知事賞 受章
・平成17年 第25回日本料理技能向上全国大会
       大会会長賞 受賞
・平成17年 愛知県技能士会 役員会長賞 受賞
 
 
 
   
しめ鯖 RECIPE 02
1人前材料

 
豪塩    
生酢    
     
卯の花    
胡瓜    
そぼろ玉子    
     
     
     
     
     
     
作り方
鯖のうろこを取り、頭を落として腹を割り腸を取り除き三枚におろし、骨を取り去る。
豪塩で3〜4時間しっかりと塩じめにし、その後生酢で30〜40分ほどしめる。
★ポイント★酢に長く漬けておくのではなく、塩で長くしめ、酢では軽くしめることによって、鯖の味が生き、鯖の味を楽しむことが出来ます。
酢から取り出し、薄皮を取って切り分ける。
山葵醤油でいただく。
●その他、出来上がったしめ鯖を細かく切り、卯の花や胡瓜・そぼろ卵など、お好みのものと和えると違った味わいを楽しむことが出来ます。ぜひお試しください。
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