シェフのコラム&レシピ
修行時代の思い出と初めてお客様にお出しした料理
 新人が初めにする仕事は、まず洗い物です。洋食ですから、こってりと脂やソースがこびり付いた鍋やフライパンを汗だくになり、しかも業務用ですから大きく重いものばかりで大変でした。そして、洗い物をしながら、手が空くと先輩について、野菜の皮むきや簡単な盛り付けなどを教わって行くのです。

  料理人になり27年経った今でも鮮明に覚えているのは、初めて自分が作った料理をお客さまにお出しした時のことです。作ったと言っても、野菜サラダを盛り付けただけですが、コンビネーションサラダで、数種類の野菜を洗浄しカットやちぎったりし冷水でさらししっかりと水気を取り、器にバランスよく盛り付けるのですが、それまで幾度となく先輩に駄目だしをうけていたので、「よし、だしていいぞ」と言われたときの嬉しさは最高でした。そして、下がってきたお皿を見て、全部きれいに食べてあり、自分がお出しした料理が満足して頂けたのを確認しさらに嬉しくなりました。
(この下がってきたお皿を確認する作業は今も宴会場のバックヤードで続けています。何がお客様のお口に合わなかったのか、宴会スタッフからの声も聞き常にお客様に満足して頂けるよう努めています)

 これからも、私が教えを受けたシェフの言葉、「努力」と「美味求真」を忘れぬよう料理に取り組みたいと思います。

 では次に、ご家庭でも簡単に作れるプロの味をご紹介します。今回は、「サラダ」。私が初めてお客様にお出ししたサラダはシンプルなコンビネーションサラダでしたが、今回は、オードブルや魚のメイン料理としてもお出しできるサラダです。
フランス料理シェフ
今井昌人
■プロフィール
名古屋市内のレストランでの料理修行を経て、1988年、名古屋ヒルトンインターナショナル(現 ヒルトン名古屋)開業に際し入社。世界各国より来日するシェフ達より本場の味を教わり、インターナショナルな料理を学ぶ。1995年、翌年の開業を控えた新愛知会館開業準備室に入社。現・営業部洋食調理課洋食調理長。フランス料理メインシェフとして腕をふるう。
■特技
料理修業開始後、氷彫刻の勉強も始め、世界でもっとも権威のある日本氷彫刻会が主催する全国大会や厳冬の旭川で行なわれる世界大会に出場しそれぞれ入賞を果す。現在も開業以来、名古屋ガーデンパレスのブッフェパーティーに料理卓のディスプレイとして氷彫刻を製作し、2005年に開催された愛知万博などのイベントにおいても披露している。
■資格等その他
・特定非営利活動法人
 日本氷彫刻会東海地方本部愛知支部事務局長
 氷彫刻技術認定第1級
・社団法人 全日本司厨士協会
 東海地方本部東海支部幹事
・厚生労働大臣認定
 西洋料理専門調理師・西洋料理技能士資格取得
   
RECIPE 01
和香草のサラダを添えた鮪のカルパッチョ
1人前材料
刺身用鮪(まぐろ) 60g
 
サラダオイル 15cc
白ワインビネガー 5c
白ワイン 5c
少々
胡椒 少々
玉葱 20g  
水菜 1/10pc  
大葉 1枚  
アサツキ 1/10束  
茗荷(みょうが) 1/8pc  
レモン 1/10個  
トマト 1/6個  
鮪を薄くスライスして皿全体に広げ盛り付け、微塵切りした玉葱を散らし材料を混ぜ合わして作ったドレッシングをかけ、暫くおく。
 
水菜を3cmほどにカットし冷水にさらす。茗荷の芯を取りスライスし冷水にさらす。アサツキは3cmほどの切り冷水にさらす。それぞれの野菜がぱりっとしたら、よく水気を取り混ぜておく。
 
の鮪の中央にこんもりと盛り付けその周りに、皮と種を取り角切りしたトマトを散らし、野菜の上からで作ったドレッシングをかけ、櫛形に切ったレモンを添える。
 
●今回は、香りの良い和食材の野菜を使用しましたが、他の野菜でも良いし、鮪も生食できる魚介なら何でも良い。レモンもライムや柚子、酢橘に替えたり、ドレッシングに醤油や胡麻油を加えたりしても面白いです。
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